DJの種類は5つ|違いと自分に合う選び方
「DJを始めたいけど、そもそもDJって何をする人?」——ここでつまずく人、実はかなり多いです。答えから言うと、DJは大きく分けて5種類。クラブDJ・ラジオDJ・ターンテーブリスト・パーティーDJ・配信DJです。そして重要なのは、どれを目指すかで買うべき機材とソフトが変わるということ。この記事では5タイプの違いを比較表で整理し、タイプ別の機材選びまで解説します。
DJの種類・5タイプ比較表
まず全体像です。世間で「DJ」と呼ばれる人たちは、だいたいこの5つに分類できます。
| 種類 | 主な活動場所 | 中心スキル | 主な収入源 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| クラブDJ | クラブ・フェス | 選曲・ミックス | 出演ギャラ | 音楽の流れで場を作りたい人 |
| ラジオDJ | ラジオ局・Podcast | トーク・選曲 | 番組出演料 | 話すのが好きな人 |
| ターンテーブリスト | バトル大会・ショー | スクラッチ・技 | 大会賞金・ショー出演 | 楽器的に極めたい人 |
| パーティーDJ | 結婚式・企業イベント | 客層対応・進行 | イベント報酬 | 人を喜ばせるのが好きな人 |
| 配信DJ | 自宅・配信スタジオ | ミックス・配信運用 | 投げ銭・案件 | 自分のペースでやりたい人 |
ざっくり言えば「音楽で場を作る系」がクラブDJ・パーティーDJ・配信DJ、「技を磨く系」がターンテーブリスト、「話す系」がラジオDJ。この分類を頭に入れておくと、機材選びで迷いません。
クラブDJ——いわゆる「DJ」の王道
多くの人がイメージするDJがこれです。クラブやフェスで、曲と曲を途切れさせずにつなぎ、フロアの空気を1〜2時間かけて組み立てていく。主役は選曲です。
必要なスキルは3つ。
クラブDJに必要なスキル
- ビートマッチ——2曲のテンポを合わせる基礎技術
- EQ操作——低音・中音・高音を混ぜ分けて自然につなぐ
- 選曲力——フロアの反応を見て次の1曲を決める力
機材は2ch(2曲を混ぜる)コントローラーで十分。入門の定番はPioneer DDJ-FLX4(¥49,500)で、クラブ標準のrekordboxにもSerato DJ Liteにも対応しています。クラブの現場機材はrekordbox系が主流なので、将来クラブに立ちたいならrekordboxで練習しておくと移行がスムーズです。
ターンテーブリスト——スクラッチで魅せる競技系
ターンテーブルやジョグを楽器のように操り、スクラッチやジャグリング(2枚使いの技)で魅せるスタイル。DMCなどのバトル大会文化があり、5タイプの中で一番「練習量がモノを言う」世界です。
このタイプだけは機材選びが明確に変わります。スクラッチにはピッチフェーダーが上部にあるバトルレイアウトが向いていて、入門ならPioneer DDJ-REV1(¥34,000)が定番。ソフトはヒップホップ系DJに人気のSerato DJ Liteです。本格的にやるならジョグに画面が付いたDDJ-REV5(¥90,000)という上位機もあります。
クラブDJと迷うなら、まず「スクラッチ動画を見てワクワクするか」で判断してください。ワクワクしないなら無理にREV系を選ぶ必要はありません。
パーティーDJとラジオDJ——「場を回す」仕事系
パーティーDJ
結婚式の二次会、企業パーティー、地域イベントなどで音楽を担当するDJ。クラブと違って客層が広いので、J-POPから洋楽ヒットまで幅広い選曲力と、進行に合わせる柔軟さが求められます。実は副業として一番現実的なタイプです。
現場に電源やPC設置スペースがないことも多く、バッテリー内蔵でPC不要のAlphaTheta OMNIS-DUO(¥150,000)のようなスタンドアロン機が活躍する領域でもあります。
ラジオDJ
ラジオ局やPodcastで話すDJ。厳密には「ミックスするDJ」とは別職種に近く、必要なのはトーク力と番組構成力です。機材はマイクと録音環境が中心で、DJコントローラーは必須ではありません。「DJ=ラジオの人」のイメージで機材を買うと使わなくなるので、ここは要注意です。
配信DJ——自宅から始められる新定番
TwitchやYouTubeでDJミックスを配信するスタイル。ここ数年で一気に増えました。クラブに出なくても人前でプレイする経験が積めるのが最大の利点で、社会人や地方在住の人と相性がいい。
機材は小型で足ります。Pioneer DDJ-FLX2(¥27,500・1.2kg)ならデスクに置きっぱなしにでき、スマホ接続にも対応。配信ソフトと同じPCで動かすなら、PC負荷が軽い構成を意識してください。なお配信では楽曲の権利処理がプラットフォームごとに異なるので、始める前にルールの確認だけは必須です。
目指すタイプ別・機材とソフトの選び方
ここまでの内容を機材選びに落とし込むと、こうなります。
| 目指すタイプ | おすすめ機材 | ソフト | 予算感 |
|---|---|---|---|
| クラブDJ | DDJ-FLX4(¥49,500) | rekordbox | 5万円前後 |
| ターンテーブリスト | DDJ-REV1(¥34,000) | Serato DJ Lite | 3〜4万円 |
| パーティーDJ | OMNIS-DUO(¥150,000)※PC不要 | rekordbox(USB直挿し) | 15万円〜 |
| 配信DJ | DDJ-FLX2(¥27,500) | rekordbox / djay | 3万円前後 |
| まだ決めきれない | DDJ-FLX4(¥49,500) | rekordbox+Serato両対応 | 5万円前後 |
迷ったらFLX4——これが機材選びの現実解です。rekordboxとSerato DJ Liteの両方に対応しているので、あとでどのタイプに進路変更しても買い直しになりにくい。機材の詳しい比較は機材一覧で、自分に合う1台を絞り込みたい人は機材診断を使ってください。
よくある質問
Q. 初心者はどの種類のDJから始めるのがいいですか?
迷ったらクラブDJスタイル(曲をつなぐミックス中心)から。ビートマッチやEQ操作など基礎スキルが全タイプに応用でき、あとからスクラッチや配信に進んでも無駄になりません。
Q. DJの種類によって機材は本当に変わりますか?
変わります。ターンテーブリスト志望ならスクラッチ向けレイアウトのDDJ-REV1(¥34,000)のような機種、配信DJなら配信と併用しやすい小型機が向きます。ソフトもrekordbox系かSerato系かで分かれます。
Q. 途中で目指すDJのタイプを変えても大丈夫ですか?
問題ありません。基礎は全タイプ共通です。ただし機材とソフトの買い直しが発生する場合があるので、最初は複数ソフト対応の機種を選んでおくと乗り換えが楽です。
まとめ
- DJは大きく5種類。クラブDJ・ラジオDJ・ターンテーブリスト・パーティーDJ・配信DJ
- どれを目指すかで機材レイアウトとソフト(rekordbox系/Serato系)が変わる
- スクラッチをやりたいならREV系、それ以外はFLX系が基本線
- 迷ったら両ソフト対応のDDJ-FLX4。進路変更しても買い直しになりにくい
- ラジオDJだけは別職種に近い。DJコントローラーは必須ではない